こんにちは、こんばんは。
KEIです。
新日本プロレスの『新春黄金シリーズ』北海道・北海きたえーる大会・IWGP USヘビー級選手権で、王者・棚橋弘至 vs SANADAのカードが組まれた。
前・IWGP USヘビー級王者であるKENTA選手と棚橋選手の抗争から、IWGP USヘビー級タイトルを掛けた日本人対決が定着しつつある中で今回の棚橋弘至 vs SANADAは一層日本のオールドスタイルのレスリングが際立ちそうだ。
この戦いを起点に新たなIWGP USヘビー級タイトルが展開されていくかもしれない。
目次
【新日本】棚橋弘至とSANADAが魅せる、IWGP USヘビー級選手権試合の新しい扉
棚橋弘至とSANADAの試合展開は奥深いオールドスタイルなレスリング対決になる。
派手な技に拘らず、あくまで相手の両肩をマットに着かせレフェリーに3カウント叩かせること、ギブアップを取ることといったプロレスルールの根底を的確に突いた攻防が展開される。
今までのIWGP USヘビー級の試合は、USが付いていることもあり、アメリカンプロレスを意識した派手なデスマッチやハードコアなど、凶器を使用したプロレスリングが展開されていた。
→【新日本】どうなるIWGP USヘビー級。あり得ないことが起きるかも…
近々の東京ドーム大会でもIWGP USヘビー級を賭けて行われたKENTA vs 棚橋弘至はノーDQマッチ(反則裁定なし)が行われ、メインイベントを飲み込むほどの凄惨な試合となった。
ギガラダーを使用したハイフライフローで勝利した棚橋選手も試合後に下記のコメントを残している。
ああ……レスリングやりたいね。誰だ、SANADAとか? こってこての60分フルタイムドローのレスリングやりたいよ
2022年1月5日 東京ドーム大会バックステージコメントより(新日本プロレス公式)
棚橋弘至とSANADAの戦歴
棚橋選手とSANADA選手のこれまでの戦歴は下記の通り。
2016年7月18日 北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる<開幕戦>「G1 CLIMAX 26」公式戦
POWER STRUGGLE 2016年11月5日 大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)スペシャルシングルマッチ
NEW JAPAN CUP 2019 2019年3月23日 新潟・アオーレ長岡 「NEW JAPAN CUP 2019」準決勝戦
G1 CLIMAX 29 2019年7月27日 愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)「G1 CLIMAX 29」公式戦
G1 CLIMAX 30 2020年10月14日 神奈川・横浜武道館「G1 CLIMAX 30」公式戦
G1 CLIMAX 31 2021年10月1日 静岡・浜松アリーナ 『G1 CLIMAX 31』公式戦
新日本プロレスでの戦歴は3勝3敗。
G1 CLIMAXの公式戦で当たることは多いがタイトルマッチが賭けられるのは今回が初めて。
SANADAへの期待、COLD SKULLの正体
近々の試合では去年のG1 CLIMAXで棚橋選手が勝利を収めている。
その際の棚橋選手のバックステージコメントが非常に面白かった。
「みんなも知ってると思うけど、オカダとSANADAってまったく同い年なんだよね。オカダがだいぶね、実績では先行ってるのもわかるし、SANADAが……ね、EVILにも先越されて。オレだったらもう、悔しくて悔しくて、“ワーッ!”ってなってるかもしんない。でもSANADAはCOLD SKULLだから、そんなの見せないけど、どっかにあると思うよ。ただ、オレがどうしてやれるもんじゃないしさ。まあ、みんな、みんな、自分でさ、勝ち取っていくものだからさ。」
2021年10月1日 静岡・浜松アリーナ大会 バックステージコメントより(新日本プロレス)
新日本移籍後、SANADA選手はシングルのタイトルを獲得していない。
SANADA選手のタイトル実績は下記の通り。(新日本プロレス移籍以降)
- 第9、11、13代NEVER無差別級6人タッグ王座
- WORLD TAG LEAGUE2017、2018優勝
- 第79、82、90代IWGPタッグ王座
タッグは実績として充分過ぎるほど獲得している。
シングルはと言うとタイトルこそ獲得していないが、NEW JAPAN CUP2019と一昨年のG1では準優勝しており、IWGPヘビーのタイトルにも4度挑戦している。
実力は充分だが後一つ抜け出せない状況に見える。
棚橋選手にもその状況が歯痒く見えるのかもしれない。
コメントの通り、同じユニットである鷹木選手が一年間で濃度のある結果を残し、同世代のEVIL選手がユニットのボスとして注目を集め始めた。
一番現状に満足していないのはSANADA選手。もしかすると棚橋選手との試合でSANADA選手の新たな姿を目の当たりにできるかもしれない。
あまり感情を見せないCOLD SKULLが魅せる新たな一面にも期待できるだろう。
見据えるSANADAの未来とIWGP USヘビー
前哨戦でのコメントにも注目しなければならない。
群馬県・Gメッセ大会での棚橋選手のバックステージコメント。
棚橋弘至「俺はベルトを賭ける代わりに、SANADAは、SANADAは俺と組むのを前向きに考えてもらおうか。あとは、このアメリカとあまり行ったり来たりできない中で、USヘビーをどうね、意味あるものにしていくか? ま、無理だけど、ハッキリ言ってもう難しいと思ってるけど、この赤色……。ヒロムも髪が赤色だから。次、SANADAを倒したら、ヒロムだな?」
2022年1月22日 群馬・Gメッセ大会 バックステージコメントより(新日本プロレス公式)
もしかすると棚橋弘至とSANADAが組む!?
そして、次期挑戦者に高橋ヒロム!?
一気にIWGP USヘビー級の未来が楽しみだ。